アトピーの日本皮膚科学会ガイドラインには
「アトピーを治す薬はない」と書いてある
多くの方はアトピーは皮膚科に行って、塗り薬をもらって塗っていれば治ると思っていますよね。
塗りだした当初はすぐに湿疹は治まります。
それで、お薬とは永遠にさよならできればいいのですが、塗れば治るがお薬が切れると、また再発する。
再発したらまた、何の疑問も持たず同じことを繰り返しているうちに、重症化に至りとりかえしがつかなくなってしまう方が後を絶ちません。
うちへ来られる方は、ほとんどがこういう人たちです。
患者さんは、ドクターはの言うことを鵜呑みにします。
うちへ来られた方々がドクターにどういうことを言われていたかを列挙します。
- ステロイドは怖い薬ではない、サジ加減でコントロールできます
- アトピーはお薬で治りますから、今のうちに一気に薬で治しましょう
- お母さんの(ステロイドで苦しんだお母さんが、乳幼児を連れてこられた)時代とはちがい、今は副作用のほとんどない薬も出来ています
- ステロイドを使いたくないと言えば、カウンセラーの方が親身になって相談に乗ってくれ、その気にさせられた
そこで、日本皮膚科学会ガイドラインに載っている、皮膚科Q&A を見てみましょう。
Q2アトピー性皮膚炎とはどのような病気ですか?の質問に対し
最後の一文に「適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます」とあります。
ガイドラインに治るという言葉は使われていないんですね。
Q5治療の目標はどこに設定しますか?の質問に対し
症状はないか、あっても軽く、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。
軽い症状は続くが、急激に悪化することはまれで、悪化しても持続しない。
そして、このような状態を維持することで、病気を苦にすることなく、楽に生活できることが期待されます。
こちらも「期待されるで」あって、治るではありません。
Q6アトピー性皮膚炎に対する薬物療法の基本的な考えは?
アトピー性皮膚炎は遺伝的素因に加え、様々な内的、外的悪化要因を持った皮膚病ですので、現時点では病気そのものを完全に治す薬物療法はありません。
従って対症療法が治療の原則になります。
対処療法とは、言い換えると「応急処置」です
対処療法とは、言い換えると「応急処置」です。
再発したらまた対処療法→「応急処置」
また再発したらまた対処療法→「応急処置」
家が雨漏りしたらどうします?とりあえず「応急処置」これわかります。
また洩れたらまた「応急処置」やりますか?
またまた漏れたらまたまた「応急処置」やりますか?
何回も応急処置しないですね。
家だけに限らず、車のトラブル、電気製品のトラブルはどうしますか?
私の知りえる限り医学会以外に、応急処置を何度も繰り返し行う業界はありません。
アトピーのあなた、これでも対処療法を何度もやり続けますか?