喘息と呼吸筋の関係 050

気管支喘息といえば気管支のトラブルなので、気管支に対するお薬を使い発作をおこさないことばかりに目がいきがちです。
しかし、それ以前に様々な特徴があります。
そこで当整体院に来られる方の特徴をあげてみることにしましょう。

喘息の方の特徴

1.呼吸筋群(呼吸にする時に関係する筋肉の総称)がとても硬い
2.首がとても硬い
3.横隔膜を含めお腹回りがとてもに硬い
4.肋骨の間がとても硬い
5.背中がとても硬い
など、上半身の硬さが異常に目立っています。

呼吸を楽にするには

肺は自ら広がったり縮んだりする訳ではなく、肺が治まっている部屋(胸郭・・・きょうかく)が広くなった時を空気を吸い込み、狭くなった時に空気を押し出します。
この部屋が小さくなると空気(酸素)の取り入れ量が減ることになります。
普段ゆったりした動きの時は、酸素の使用量も少なくて済みますから問題は少ないのですが、走ったり運動したり沢山の酸素が必要な運動をすると多くの酸素を必要とします。
ということは、肺の部屋が大きく膨らむ必要があるのですが、膨らもうとしても呼吸筋群が硬くなっていると部屋が膨らみません。
必然的に酸素供給が減りゼイゼイとなるわけです。
そこに、気管支や鼻の粘膜が乾燥したり炎症したりしていると、喘息の発作をおこしやすくなるわけです。

呼吸筋群の硬さが喘息に関係する

肺の部屋が小さくなる原因と言えば、呼吸筋が硬くなることにより胸郭(肺の部屋)が膨らみにくくなりますから、肺の部屋自体が狭くなるのは当然です。
部屋が狭いと酸素の供給量が少なくなり、沢山運動をすると酸素を多く必要とするので、大きく肩を上げ下げし部屋を大きくしようとするのです。
肩で息をするという状態です。
この状況を解消するには、喘息の方の特徴にある身体の特徴を無くすことが必要不可欠です。
まずは、呼吸器に関わる呼吸筋群への血流を回復させて柔らかくし、胸郭(肺の部屋)が膨らみやすくなる様にしてあげなければなりません。
                                                                          

 喘息と腹式呼吸

腹式呼吸という言葉を皆さんご存知かと思いますが、お腹を使った呼吸のことです。
喘息の方はどちらかというと腹式呼吸がしにくい方です。
何故かというと腹式呼吸をする時は、横隔膜が柔軟に伸び縮みしないとうまくできません。
喘息の方の特徴でも述べましたが、喘息の方の横隔膜は緊張し硬くなっています。
必然的に腹式呼吸がしづらく、普段から胸式呼吸になりがちです。

喘息を含むアレルギー全般でお悩みの方、解決されたい方は、箕面アレルギーセンターまでご相談ください。

問い合わせキャプチャ